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Geocitiesのサービス終了に思うこと

2019年2月15日

 Geocitiesのサービス終了に伴って舞い込むWixとJimdoへの移行作業の仕事の数々です。時代の流れを感じるとともに、結局はHTMLとCSSとJavaScriptをおぼえた俺っちはマニアックな少数派で、なんだかんだ言って皆それらをおぼえるのを断固拒否し通したのね…という感慨があります。
 皆さんは、皆さんが住んでおられる地域のお役所のホームページをご覧になったことはありますか?頻繁に見に行くものではないのかもしれませんが「誰にとっても必要なホームページ」で、1年に1回くらいは必要に迫られて見にいくものなのではないのかな?と思います。そういう「誰にとっても必要なホームページ」を見た皆さんの印象は、どんな印象ですか?高い不動産や、オシャレな飲食店や、素敵なモノづくりをしているブランドなどのものと比べてしまうと、概ね「冴えないデザイン」だったりしますよね。
 そうなってしまう理由は、もちろん、「狭義でのデザイン」に人や時間やお金をかけられない、ということもあるのですが、それ以外に、その「誰にとっても必要なホームページ」ということが深く関係しています。
 「お役所のホームページ」というのは、例えば災害の時などに、どんな条件の人にも「最新の情報を確実に提供する」必要があります。そういう情報を必要としている人というのは、そのホームページを閲覧するのに何の不自由もない人ばかりではありません。目の見えない人や、耳の聞こえない人や、手が使えない人や、スマートフォンが使えない人など様々です。そういう理由で「情報」が提供できないと意味がないと言うか、むしろ、そういう「不自由がある人」にこそ届くべき「情報」があるのです。そういうことを踏まえてホームページをつくろうとすると、どうしても「狭義でのデザイン」は後回しになってしまうのです。
 ここで話が最初に戻りますが、Geocitiesというのは「スペースは無料で提供するので中身はご自身の力量でご自由にどうぞ」という「インターネットらしい」サービスだと思います。そのサービスを終了せざるを得なくなって、同じ「無料」とは言え、そういう「不自由がある人に向けた配慮はどうなるかわからない」みたいなWixやJimdoみたいなサービスに取って代わられる、というのは、「何不自由のない健康な人」が結託して「自分たちさえよければいいインターネット」をつくり上げようとしている風にも見えて、せっかくそういう「ユニバーサルなインターネット社会」をつくろうと奮闘してきた心ある人たちの努力をないがしろにしているように見えてしまうんです。時代が20年、逆戻りしてしまった、みたいな。
 「無料」で「便利」という理由で、HTMLもCSSもJavaScriptも学ぶ労をとらずに、WixやJimdoを選んでいるあなたも、俺っちには、そういう「自分たちさえよければいい」という考え方の人に見えますし、そこに載せられている文にも写真にも「何不自由のない健康な人だけに見てもらえればいい」という「横柄な態度」みたいな印象を持ってしまう、相変わらず面倒くさい俺っちなんです。
 当たり前ですが、このウェブサイトはそういうことに配慮して運営しています。ウェブサイトのつくり方をちょっと知っている人であれば当然、ご存知のはずの、画像を表示する機能のない「テキストブラウザ」なるものも世の中にはありますが、そういうブラウザでも困ることなく閲覧していただけることを踏まえて設計して運営しています。